ウレタンのプロに聞いてみた vol.01「反発弾性」

2019年07月24日 | ウレタンのプロに聞いてみた!

このコラムでは、ウレタンを使った寝具の良さやその特徴など、もっと知りたいウレタンのことを、ウレタンのプロであるアキレスの専門家にインタビュー。マットレス選びの参考になるような情報をお伝えしていきます。

ベッドマットレスにも使われているウレタンフォーム。軽くて優れた断熱性があり、クッション性も高く身体にかかる圧力を分散、寝心地をアップしてくれ、寝具と相性が良いということで日本でも約60年前からマットレスに使われ始めました。ちなみに、アキレスでも半世紀以上ウレタンフォームを製造し、ウレタンフォームマットレスは国内トップシェアを誇っています。ウレタンフォーム自体の種類も豊富で機能もそれぞれなので、自分に合ったものを選ぶことができるのもウレタンフォームマットレスの魅力の一つです。

ここでまず、寝具で人気の「低反発」「中反発」「高反発」フォームについてご説明しましょう。

そもそも「反発」とは反発弾性という物性値の大きさによって分類されています。わかりやすく言うと、ウレタンフォームの上に小さな鉄球のようなものを落とした時、どれくらい跳ね返ってくるのか、それが反発弾性です。

<低反発>

体圧を分散してくれる「低反発」のウレタンフォームは、JIS 6401では反発弾性15%未満のもの。衝撃吸収に優れ体圧分散効果が高いのが特徴です。低反発のウレタンフォームを使用したマットレスは横になった際に、じんわりと身体が包み込まれていくような感覚を味わえます。局部的な圧迫が少ないので、血流阻害や床ずれ防止に効果的と言われています。圧力を分散して、じんわり包み込まれる感触で眠りたい方におすすめです。

<高弾性(高反発)>

反対に「高弾性(高反発)」は、JIS 6401では反発弾性50%以上のウレタンフォームで、身体をしっかり支えてくれるのが特徴です。適度な反発性で沈み込みを防ぎ、寝姿勢をキープ、寝返りも起き上がりもしやすく“沈み込みすぎによる腰痛がある”という方に人気です。

<中反発>

そして最近注目の「中反発」は、低反発並みの体圧分散性とじんわり包み込んでくれるような感覚がありながら、高反発のようにしっかりと身体を支えてくれる「低反発」と「高反発」のハイブリッドと言われています。

アキレスのオリジナルフォームで、日本ではアキレスでしか作っていません。

フレアベルシリーズでは全ての上層フォームにこの「中反発」を採用。更に、プレミアムモデルシリーズは、日本人の身体の作りに合わせ部位によりこの中反発と高反発のウレタンフォームを組み合わせて作られています。

製品詳細はこちら▶︎▶︎▶︎https://www.achilles-freabell.jp/lineup/

 

他にもウレタンは、低帯電・難燃性といったさまざまな機能・特徴があり、自動車、船舶、弱電、建築資材、防音材、防振材等の産業資材として、また寝具や衣料、家具、敷物、雑貨など快適な生活空間に欠かせない資材として皆様の生活の中で活躍しているのです。

実は、あなたの身の回りにもたくさん使われているので、ぜひ探してみてくださいね。

今回は「反発」についてお話しましたが、「反発」が高いから硬いというわけではありません。次回は、ウレタンフォームの「硬さ」についてお話します!